「Webライターを業務委託で採用したい」
「どのようなサイトで求人情報を掲載すればいいのか分からない」
企業は、自社のサービスや製品にまつわる記事をサイトに公開することで、集客が期待できます。記事は自社で作成できるものの、完成までに時間がかかってしまう可能性があります。
そこでおすすめなのがWebライターの業務委託です。Webライターの業務委託であれば自社で作成するよりもスムーズな記事化が可能です。
この記事ではWebライターを業務委託で採用する方法だけでなく、メリット、デメリットについても解説しています。Webライターを業務委託で採用しようと考えている人はぜひ最後までご覧ください。
業務委託とは
業務委託とは、業務の一部を外部の事業者や個人に委託することを指します。例えば、自社のホームページに掲載するコンテンツの執筆を、外部のWebライターに依頼することは業務委託のひとつです。
業務委託は、次のとおりいくつかの種類があります。
| 業務委託の種類 | 特徴 | 該当する主な職業 |
|---|---|---|
| 請負契約 | 委託した業務の納品（成果物）と引き換えに報酬を支払う | Webライター、デザイナー、警備員など |
| 委任契約 | 契約期間中に依頼した業務遂行（法律）に対して報酬を支払う | 弁護士、税理士、司法書士など |
| 準委任契約 | 契約期間中に依頼した業務遂行に対して報酬を支払う | コンサルタント、美容師、ドライバーなど |
委任契約、準委任契約ともに成果物の有無に関わらず報酬が発生するものの、前者で委託するのは法律行為、後者で委託するのは法律行為以外です。
Webライターを業務委託で採用するメリット
Webライターを業務委託で採用するメリットは次のとおりです。
- コア業務に集中できる
- 即戦力が期待できる
- 教育コストの削減ができる
コア業務に集中できる
Webライターを業務委託で採用すれば、従業員は自社にとって重要なコア業務に集中可能です。Webライティングは実際の執筆だけでなく、競合調査やSEOに基づく構成作成など、完成までに時間がかかります。
そのため、複数の業務をこなしている従業員が、Webライティングに注力しようとすると、他の業務が疎かになりかねません。反対に、他の業務に注力してしまうと、Webライティングにまで手が回らくなる可能性があります。
一方、Webライターに業務委託すれば、従業員はライティング以外の重要な業務に時間を割けます。
即戦力が期待できる
業務委託するWebライターによっては、経験豊富な人もいます。このようなWebライターは即戦力として期待できるでしょう。
経験豊富なWebライターを自社の従業員として採用しても、面接や雇用契約書の取り交わしなど、業務に取り掛かるまでには時間がかかってしまいます。一方、業務委託であればよりスピーディに業務に取り掛かれるため、短納期で記事を作成可能です。
教育コストの削減ができる
業務委託であれば教育コストが削減できるというのもメリットです。先述のとおり、Webライティングは競合調査やSEOに基づく構成作成など、専門的な知識が求められます。そのため、Webライティング担当候補として従業員を採用しても、教育コストが発生します。民間シンクタンク、産労総合研究所の発表によれば2023年度の従業員1人あたりの教育研修費用は3万4,606円でした。
対して、専門的な知識を持つWebライターは業務委託で採用すれば、教育コストの削減が可能です。
参考：産労総合研究所 | 2024年度 教育研修費用の実態調査
Webライターを業務委託で採用するデメリット
Webライターを業務委託で採用するのはメリットだけではありません。以下のようなデメリットも考えられます。
- 能力に個人差がある
- コミュニケーションが難しい
- マネジメント力が必要
能力に個人差がある
先述のとおり、Webライターを業務委託として契約するメリットのひとつが、即戦力を採用できるという点です。しかし、すべてのWebライターが即戦力として期待できるわけではありません。なかには経験が浅く、自社が求める能力には達していないWebライターがいる可能性もあります。このようなWebライターに依頼した場合、希望するクオリティの成果物を受け取れないかもしれません。
コミュニケーションが難しい
外部に業務委託する場合、コミュニケーションコストがかさんでしまうことがあります。例えば自社の従業員であれば分かっている作業フローも、説明しなければなりません。
また、自社のブランドイメージについての理解が足りないと、意図したトーンとズレた内容に仕上がってしまう可能性もあります。このようなズレを解消するためには入念なコミュニケーションが必要です。
マネジメント力が必要
業務委託のWebライターと業務を進めていくうえでは、マネジメント力が欠かせません。例えばどれくらいの品質を望むのかチェック項目を共有する、納期が遅れないように進捗をチェックするといったマネジメントが必要になってきます。
また、自社の情報が漏えいしないよう、セキュリティのルールもマネジメントする必要があります。
Webライターを業務委託で採用する手順
Webライターを業務委託で採用する際は次のような手順で進めていくのが一般的です。
- 手順1.予算を決める
- 手順2.依頼内容を整理する
- 手順3.業務委託先を決める
- 手順4.テストライティングを実施する
- 手順5.契約内容のすり合わせを行う
それぞれの手順について解説していきます。
手順1.予算を決める
Webライターを業務委託で採用する場合、最初に予算を決めましょう。一般的に自社で記事を制作するよりも、業務委託で記事を制作する方が費用は高くなります。せっかくの費用を無駄にしないように予算決めは慎重に行うのがポイントです。
Webライターに支払う報酬は文字単価、記事単価の2つの料金体系に大別されます。どちらの料金相場も次のとおり業務委託先やジャンルによって異なります。
| 委託先 | ジャンルと相場 |
|---|---|
| 個人 | ・モニター記事や体験談：0.5円/文字、1,000円/記事 ・一般的なテーマ：0.5円～3円/文字、1,000円～6,000円/記事 ・専門性の高いSEO記事：3円/文字、6,000円/記事 ・取材記事：5円/文字、1万円/記事 |
| 記事制作代行業者 | ・一般的なジャンル：7円/文字、1万4,000円/記事 |
一般的に個人のWebライターよりも、記事制作代行業者に依頼する方が費用は高くなります。この理由はSEOの知見に基づく記事作成をしてくれるためです。
実際に依頼する費用はさまざまな要因で変動するため、ある程度余裕をもって予算を組んでおきましょう。
手順2.依頼内容を整理する
Webライターにどのようなライティングを依頼するのか、内容を整理しておきます。どのようなKW（キーワード）で上位表示を目指すのかを明確にします。例えばペット用品を販売している会社であれば、「犬 食事」、「犬 おもちゃ」といったように自社のサービスに関連するKWを洗い出しましょう。
その後、上位表示されているサイトを参考に、どれくらいの文字数、記事数を用意するのかを決定します。
さらに、次のとおりWebライターに任せる業務範囲も事前に決めておきましょう。
- KW選定から依頼する
- 構成案作成から依頼する
- 本文作成のみ依頼する
- WordPress投稿も依頼する
手順3.業務委託先を決める
予算、依頼内容を決めたら、業務委託先を決めます。
業務委託先の候補は個人のWebライター、記事作成代行業者の2つです。どちらを選ぶかはニーズに応じて判断しましょう。例えば大量の記事が必要であれば代行業者に、複数のWebライターから選定して採用するなら個人といったように状況に応じて選びましょう。
手順4.テストライティングを実施する
業務委託でWebライターを採用する際にポイントになるのが、テストライティングです。プロフィールやポートフォリオを参考にめぼしい代行業者やWebライターを見つけたら、自社が求めるクオリティであるかをテストライティング判断しましょう。
テストライティングをチェックする際は文章だけでなく、共有したレギュレーションを把握できているかの確認もポイントです。
手順5.契約内容のすり合わせを行う
テストライティングを経て、依頼するWebライターを決めたら次のような契約内容をすり合わせましょう。
- 契約期間
- 報酬（報酬体系や単価）
- 納期
- レギュレーション
- 定期的なミーティングの有無
最初に丁寧な打ち合わせをしておくことで、業務委託先は企業への理解を深め、安心して業務に取り掛かれます。
Webライターの求人方法
Webライターの求人方法は主に次のとおりです。
- クラウドソーシング
- Indeedなどの求人サイト
- 記事作成代行業者
それぞれにメリット、デメリットがあるので事前に把握しておきましょう。
クラウドソーシング
クラウドソーシングとは、インターネットを通じて不特定多数の人に業務を委託する方法です。具体的にはクラウドソーシングサイトに業務の案件を掲載し、応募者から委託するWebライターを選定するという流れです。
クラウドソーシングのメリット、デメリットは次のとおりです。
- メリット：複数のWebライターから選定できる、他企業の評価を参考にできる
- デメリット：システム手数料などが発生する、案件次第で応募の量に差がある
上記のメリット、デメリットを踏まえると、クラウドソーシングは次のような企業に適しています。
- 多くの候補者をチェックしたい企業
- 慎重に委託先を選びたい企業
Indeedなどの求人サイト
Indeedなどの求人サイトもWebライターを集める方法です。
求人サイトはクラウドソーシングよりも多くの人の目につく可能性があります。
- メリット：サイトによっては無料で掲載できる
- デメリット：経験不足のWebライターが応募する可能性がある、無料の掲載だと数日すると情報が埋もれる
上記の点から、求人情報を無料で掲載したい企業に適しているといえるでしょう。
記事作成代行業者
記事作成代行業者は企業から依頼を受け、契約を結んでいるWebライターを手配する会社です。記事作成代行業者に依頼するメリット、デメリットが次のとおりです。
- メリット：大量の記事を依頼できる、SEOの知見がある専門的なWebライターを手配できる
- デメリット：費用がかさむ可能性がある、業者によっては低品質な記事を納品する可能性がある
記事作成代行業者であっても、安価なプランを用意している会社の場合、低クオリティの記事を制作しかねません。
記事作成代行業者への依頼は次のような企業におすすめです。
- 高品質な記事を希望している
- 大量の記事を求めている
業務委託契約書を作成する際の注意点
テストライティングを経て、いざWebライターを業務委託で採用するとなったら、業務委託契約書を締結します。
業務委託契約書を作成する際は次のような点に注意しましょう。
- 業務内容や報酬を明確に記載する
- 仕事の完成の定義を決める
業務内容や報酬を明確に記載する
業務委託契約書を作成する際は、納期や手順を含む業務内容や報酬を明確に記載する必要があります。報酬額は税抜き、税込みどちらも記載しましょう。また、締め日や支払い日、支払い方法といった詳細の記載も必要です。
支払いについては契約不履行になった際の対応も記載しておくのが大切です。契約不履行になった場合、支払いが発生しないことを記載しておきましょう。
仕事の完成の定義を決める
仕事の完成の定義を決めておくことも、契約書作成の注意点です。納期を守っていること、レギュレーションを遵守していることなど、何をもって成果物とするかの定義を定めておきましょう。定義が曖昧ではWebライターも目標が分からず、修正が頻発する恐れもあります。
Webライターをお探しの方は『CLOUD BUDDY』へ
Webライターへの業務委託を検討している方は『CLOUD BUDDY』へご相談ください。
Webライターを業務委託で採用する際はマニュアルやレギュレーションの準備が欠かせません。『CLOUD BUDDY』は、マニュアルの作成やより詳細な手順をまとめた手順書の作成にも対応しています。そのため、マニュアルがなくて依頼できないという方であっても、安心してご依頼いただけます。
業務委託の注意点を理解した上で最適な雇用方法を選ぼう
業務委託とは、自社が抱えている業務を外部に委託する取り組みです。
業務委託を導入すれば、自社の従業員はコア業務に注力できるうえに、教育コストも削減可能です。
しかし、コミュニケーションが困難かつマネジメント力が求められます。このようなデメリットを解消するのであれば、『CLOUD BUDDY』がおすすめです。『CLOUD BUDDY』であれば、マニュアルや手順書の作成に対応しているだけでなく、ビジネスコーチング経験のを持つクラウドディレクターが優先順位付け現状の業務の整理をサポートしてくれます。
業務委託によって自社の業務負担軽減、コア業務への注力を検討している方はぜひご相談ください。
