市場調査・資料作成の外注化で作業工数を3〜4割削減。そして変わったのは「考察の密度」だった - 株式会社読売広告社様
株式会社読売広告社様
広告・マーケティング事業を手がける株式会社読売広告社様。限られた人数で提案業務を回す関西支社のマーケティング部門では、情報収集やリサーチに時間を取られ、「マーケティングパートの結論を出して精一杯」というケースも出ていました。Cloud Buddy にリサーチや資料作成を切り出した結果、ある案件では調査・資料作成の工数を 3〜4割 削減し、浮いた時間は「考察の密度」という提案の質そのものを変えています。今回は、石川様(関西支社 マーケティング担当)、河竹様(東京本社 業務効率化推進担当)、竹井様(東京本社 スタッフ戦略担当)の3名にお話を伺いました。
| 会社名 | 株式会社読売広告社 |
| WEBサイト | https://www.yomiko.co.jp/ |
| 事業内容 | 広告・マーケティング事業 |
| 主な依頼業務 | 提案資料作成、デスクリサーチ・事例収集、数値データ入力、文字起こし |
| サービス利用期間 | 約1年 |
導入前に抱えていた課題と、Cloud Buddy 導入の背景についてお聞かせください。
河竹様(東京本社 業務効率化推進担当): 東京本社には業務効率化を担う部署があり、私はそこで主に業務効率化を進めてきました。ただ、ちょうどその頃から、効率化そのものだけでなく費用対効果もより意識して検討する局面に差し掛かっていたんです。
それまでは、必要に応じて人材派遣をお願いする形が中心でした。ただ派遣となると、契約形態や勤務条件によって一定の勤務時間や出社が前提といった制約が生じる場合があります。そこで一度、別のやり方を試してみようという話になりました。
トライアルは、営業部門ではなくスタッフ部門から始めました。まずは試してみるという段階だったので、そこから入るのが現実的だろう、という判断です。
業務効率化はもともと目指してやっていたことですが、ちょうど分水嶺というか、局面が変わるタイミングだった。だから踏み出した、というのが背景ですね。
数あるサービスのなかで、Cloud Buddy を選ばれた決め手は何だったのでしょうか。
河竹様: 会社として「現場にはできるだけ考える仕事に集中してもらい、投資すべきところに投資する」という考え方がありました。Cloud Buddy はそこと合致していた。それが一番大きいところです。
もうひとつは、導入ハードルの低さです。「一度試してダメならやめればいい。ミニマムの契約期間でやめればいい」という話ができる。業務の建て付けとして合理性が非常に高いと感じました。導入前に必要な観点を確認しながらも、まずは小さく試せる点は、大きかったですね。
石川様(関西支社 マーケティング担当): ちょうど同じ時期に、他のオンラインアシスタントサービスの導入も検討していました。ただ、そちらは基本的に指示文だけでお伝えする形式だったので、伝えきれない部分や認識の齟齬がどうしても出てしまい、連携が難しいなと感じていたんです。
その点 Cloud Buddy では、事前の打ち合わせを綿密にさせていただけますし、定常業務であれば徐々に浸透させていくこともできます。お願いしやすい環境だなという印象を、部門全体として持っていました。

導入初期はどのように進められましたか。現在の運用体制もあわせて教えてください。
石川様: 関西支社のマーケティング部門は30代前後より下の世代が中心で、後輩を持って「仕事を振り出す側」に回った経験がまだ少ないメンバーが多かったんです。ですから最初の頃は、振り出し方、つまり依頼の仕方そのものを試行錯誤していました。
Cloud Buddy とのコミュニケーションを重ねるなかでそこは徐々に慣れていきましたし、どういう領域をお任せしやすいかも見えてきました。2026年の初め頃からは社内での AI 活用も進んだので、どこまでを自分たちで AI を使いながらアウトプットして、どこからを Cloud Buddy にお願いするかを切り分けるようになりました。プランニングの部分は自分たちで仕上げてから、その上でお願いする形です。
部門内で「ここからここまでをお願いすることが多い」という情報共有をしていたので、立ち上がりは割とスムーズにいけたと思っています。
現在は、チームの担当メンバーと、部全体の動き方やフローのどこをお任せするかを一緒に話し合っています。直近は「こういう振り出し方でやろうと思います」という報告をもらい、すり合わせをした上で依頼する、という流れですね。
実際に依頼していくなかで、難しかった点や工夫された点はありますか。
石川様: 数値の入力業務については、特にハードルはほぼなかった印象です。
一方で事例の収集は、こちらが意図を明確にしていないと、コミュニケーションのラリーの回数が増えてしまいます。集めたいものと、集めたものをどうまとめていただきたいか。そこはしっかりすり合わせて、こちらも明確にお願いの仕方を工夫するということは心がけるようになりました。
その他については、今のところ大きな難しさはなかったと思っています。
具体的な効果について、数字の面から教えてください。
石川様: とある関西の案件で、自社が担当する部分と Cloud Buddy にご依頼する部分を分担しながら進めていたのですが、その結果、作業工数は 3〜4割 ぐらい減らせている感覚を持っています。
もうひとつ実感しているのは、定常的に発生する業務ほど効果が積み上がることです。回数を重ねるほどお互いの認識のすり合わせもスムーズになっていくので、やればやるほど工数が削減できている感覚があります。

浮いた時間は、業務にどのような変化をもたらしましたか。
石川様: AI の活用も含めての話にはなりますが、これまでのマーケティング業務は、情報収集やリサーチにコストも時間も割くケースが多かったんです。そこをお願いできる部分が増えたので、まず集まってくる情報の密度と量が変わりました。
以前は「時間的にここまでしか情報収集ができない」という前提がありました。だから、集まった情報に周辺情報や仮説・推測を足して進める部分が多かった。それが今は「ここまでは確定情報として考察ができる」に変わっています。考察の密度が変わったことが、変化として大きかったですね。
そうすると、思考の深さも変わります。他の領域まで越境した考え方、たとえばクリエイティブにつなげるときにどういう文脈がいいのか、営業戦略的にどういうスキームを作れるのか。そこまで意識して結論を出しにいけるようになりました。そういう意味での思考の深さが、バリューとして一番大きかったですね。
時間も情報も限られていると、マーケティングパートの結論を出して精一杯というケースがどうしても出てきます。今は、メディアのターゲティングにつながる文脈でマーケティングの結論を規定し、クリエイティブではきっとこういうコピーがいいのではないか、という想定まで持って打ち合わせに臨めます。そうするとクリエイティブの方もメディアの方も、具体的にどういうプランに落とし込むのがいいかをイメージしやすくなる。そういうケースが増えたという印象です。
「外に出す」ことへの意識の変化、そして若手の育成という観点ではいかがでしょうか。
石川様: 関西支社はもともと人数がそこまで多くないという事情もあり、外に出すことへのハードルは割と低かったと思います。一方で、自分でやり切りたいという意識が強いメンバーもいます。客観的に見れば外に出しても問題ない領域はあるので、そこの意識が揃ってくるといいなという印象を持っています。
背景には、量をこなしていくなかで自分が成長する、身につけていくという感覚が、業界を含めて強いことがあると思います。ただ、業務のフローを俯瞰して構造化していくと、「このフローは量を重ねたところで、そこまでスキルとして身につくのだろうか」という部分が、意外と見えてくるんです。
時間という有限なリソースをうまく使っていくためには、お願いできるところはお願いする。その上で、自分たちの存在意義が発揮できるフローや構造の部分に、もう少し時間や頭を使っていける状態にする。結果的にはそのほうが、より成長につながってくるのかなと思っています。
副次的な効果だと感じているのが、若手の育成です。仕事は一人ではやれない部分が多々あるなかで、どう周りと連携するかが重要です。とはいえ、いきなり大きなプロジェクトで初めての協業相手が、社外の第一線で活躍するクリエイターとなると、ハードルが高くなってしまいます。自分の業務のどこを切り出してお願いするか、という小さな協業から少しずつ始められると、周りを巻き込むやり方や連携の仕方が身についていくのかなと思いました。
後輩の話を聞いていると、たとえば自分がチームのリーダーになったときに、「同じ社内の先輩には、なかなか仕事を振り出しにくい」という意識が起こることもあります。よくも悪くもフラットな関係でお願いできる協力会社という立ち位置をとっていただけるので、お願いのしやすさや、お願いの仕方を自分でどう工夫するかを考えやすいのかもしれません。
マーケティングも含めてですが、自分でもできると思いつつ、なかなか人にお願いできない壁に当たるメンバーは多い印象です。お願いするところはお願いできるようになることが大事だと思います。
今後、Cloud Buddy をどのように活用していきたいですか。
石川様: 2026年度は関西で新規提案の機会を増やしていこうという動きが多かったので、スピード重視で情報収集したものをスライド化していくといったご依頼は、今後さらに増えてくると思います。AI で集約したデータをそのまま資料に起こすのは、まだ精度が高くないという印象があるので、そこをお願いできるといいなと思っています。
リサーチ領域、特にデスクリサーチについてはお願いできる機会があるのではないか、という話も出ています。
竹井様(東京本社 スタッフ戦略担当): 関西は人数が少なく、外部リソースを活用しないと案件を回すのが困難な環境が多かったので、積極的に紹介しました。想定以上に使ってもらえている状況です。これで関西が扱える案件がどんどん増えていくことを期待している、という感じですね。

社内での活用の広がりと、これからについて教えてください。
石川様: マーケティング部門に関しては、利用がかなり浸透しています。「これはお願いしたらいいのに」というケースは、この半年から1年でほぼ見られなくなりました。
一方で、他部門のメンバーが遅い時間まで業務をしているのを見かけて、何をしているのか聞きに行くと、「それはお願いして、自分の時間は見積もり作成に使ったらどうか」と思う機会が、まだまだ多い印象があります。他部門も含めて、もう少し利用が浸透できるといいんじゃないかと思っています。
竹井様: 1年前の導入時に、広く活用してもらいたくて勉強会を開催しました。改めて勉強会を実施して利用が広がっていけば、より多くのメンバーが本来の業務に集中できるようになると感じています。
石川様: 社内では AI を、効率化というよりも付加価値を上げていく方向で使い、業務のあり方自体を変えていこうという動きもあります。そのなかに AI だけでなく Cloud Buddy との連携も組み込めると、ハードルを感じてなかなか動けない方も含めて、スムーズに動けるのではないかと思っています。